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こんにちは、味噌工房ゆいま〜るの安部と申します。旅の途中で「味噌造り」に魅せられ、そして「ゆいまある」という言葉に出合ってしまったのが、味噌工房を始めるきっかけとなりました。
 
私たちの暮らす日本は本当に経済的にはとても豊かで、物質的にも恵まれていることは誰もが認めていることだと思います。でも、その繁栄がもたらす様々な悪影響も自然環境だけでなく、人間の心さえも荒廃させていることも周知の事実です。
 以前、沖縄を旅したときに出会った「ゆいまある」、という言葉。「ゆい」は、力の貸し合い、助け合い、「まある」は、順番にという意味合いがあります。収穫などの農作業でどうしても人手がいる時には、個々の農家が力を出し合って一つの農家を助けていく、作業が終わった農家は次の農家を手伝う。順々に作業を終わらせていくことで集落全体の農作業が無事終わる。農作業だけでなく機械力などが乏しかった時代には、そうすることでしか集落のみんなが平和で幸せに暮らし続けるための生活手段が無かったのでしょう。「ゆいまある」の背景にあるのは、いろんな命とのつながりを実感できる社会。「ゆいまある」という言葉の響きがもたらす温かい感覚は、分断や希薄さの中でもがく孤立感から私たちを救ってくれる安心感があります。
 
味噌工房ゆいま〜るは、信州美ヶ原高原のふもと、武石(たけし)で大豆と米を作ることから始めています。それは、種をまいて育てることで多様な生命との関わりを実感しながら、そしてそれを素に仕込むことで発酵という微生物との更なる深い関わりが生まれ、「みんなつながっているんだ」、という大きな実感が持てる味噌になるからです。
 
今の社会で昔ながらの「結い」を実現することは難しいですが、皆さまと味噌でつながることができれば素晴らしいことだと思います。どうぞよろしくお願いします。
   
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